About E.Marinella

IMG_1753.JPG20世紀初め、創設者エウジェニオ・マリネッラは後にナポリで夢のようなサクセス・ストーリー実現の礎となる事業を始めます。1914年第一次世界大戦直前、エウジェニオ・マリネッラ氏は揺るぎない勇気をもってナポリの素晴らしい海岸の一つであるキアイア海岸通り沿いにあるヴィットリア広場前に店を開くことを決意しました。

たった20平方メートルの小さな店は、やがてナポリの大きな会社として成長していくことになります。その後まもなくして2つの工房を開きます、シャツ仕立て工房とネクタイ仕立ての小さな工房です。そして、製造・販売の会社経営を始めましました。

次にエウジェニオ・マリネッラ氏は初めてのロンドンの視察旅行で、将来の小売流通を計画します。この時代、英国スタイルは最新の流行であり、マリネッラ社はナポリで英国製品を扱うための販売代理権を得るためにイギリスの流通業者へ申請をしました。今でこそネクタイの店として有名ですが当初この小さな店での主な販売製品は紳士シャツでした。ナポリで本物の洗練された英国製品が手に入る店は「小さな宝石箱」だとすぐに評判を得て売上も急激に上がります。更に、エウジェニオ・マリネッラ氏はパリから数人のシャツ仕立て職人を呼び彼らの卓越したカッティング(裁断)技術をマリネッラの工房の従業員に指導させます。その習得した技術によりマリネッラ社はネクタイの7折りオリジナル製法を実現しました。正方形の生地を内側に向けて7回折られた製法によって卓越した精巧なネクタイが生まれました。その後、現在の裏生地の製法が発案され見映えがより美しいネクタイを実現しました。

そして、歴史の変遷と共に店の歩みも過ぎていきます。2度の世界大戦、貴族階級の衰退、新しいブルジョワ階級の出現など。そして、流行に本質的な変化をもたらしたアメリカ製品の出現。それでもエウジエニオ・マリネッラ氏は自らの信念を失わずネクタイが必ずマリネッラ家を導く光になることを信じシャツ・ネクタイ店を守り続けました。実に経営的に再建できたのは80年代に入ってからのことでした。

マリネッラ家の友人でもあった当時のイタリア共和国大統領フランチェスコ・コッシーガは、マリネッラ社のネクタイが5本入った箱を公式訪問する外交官から各国の首脳への寄贈の際に用達しました。このようにしてマリネッラ社のネクタイは世界中に知名度が知れ渡り、1994年ナポリで開催されたナポリサミットG7 会議でこの小さなナポリの会社の名前は決定的に世界中に広く知れ渡ることになります。出席した各国首脳への贈り物として6本のマリネッラ社のネクタイが納まった箱は非常に大きな宣伝効果となり世界中へその名を轟かせました。

今日も3代目当主であるマウリッツィオ・マリネッラは、エレガンスとクオリティーを厳守し祖父の情熱を引き継ぎながらも新しいマーケティング戦略とブランドの継承が調和された彼の企業家スピリットで、アメリカや日本などの海外においてもE.マリネッラ社ブランドの販売で成功をおさめました。"生粋のナポリ"と"ベリー・ブリティッシュ"調が合わさったE.マリネッラのネームが刻まれたネクタイは、素材に対して細心の注意を払うことと、熟練職人による丁寧な昔ながらの仕立てを厳密に守っております。